小児脳腫瘍における化学療法の基礎知識
兵庫県立こども病院血液腫瘍科   小阪 嘉之

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脳腫瘍における化学療法の特徴

脳というのは、いわば生きていくうえで最も大事な臓器であるので、血流脳関門(BBB)というバリアーで守られている。すなわちBBBというのは、大部分のイオンや高分子量化合物が血流から脳組織へ移行するのを防御する選択的機構であるということができる。したがって大部分は静脈注射にて投与される化学療法剤(抗がん剤)も、脳組織に移行しにくい。そこで、脳腫瘍治療にはBBBを通過しやすい薬剤が用いられることになる。ちなみに薬剤がBBBを通過する条件としては、分子量が200以下・脂溶性pHが中性・血液中のたんぱくと結合しにくいということがあげられる。
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