ガンマナイフ治療
大阪市立総合医療センター脳外科 岩井 謙育
ガンマナイフの歴史ガンマナイフはスウェーデンのカロリンスカ病院の脳神経外科医であったレクセル先生が考案した装置であります。ガンマナイフ開発の歴史としましては、1950年台に定位的脳手術(パーキンソン病に対する大脳深部の破壊手術)を行う装置をレクセル先生は開発しました。この装置の特徴は、フレームを患部に固定すれば、どこから針を刺してもフレームの中心に針が入る構造です。 定位脳手術の歴史
レクセル先生は、この定位脳手術装置を応用し、頭蓋内に針を挿入しないで患部に集中して放射線を照射する装置を開発し、1968年にはその装置を利用して最初の患者の治療(脳動静脈奇形の治療)を行いました。 1968年 スウェーデンのカロリンスカ病院に1号機が完成、 最初の脳動静脈奇形の患者を治療 ![]() その後1991年に国内に導入されました。 ガンマナイフの構造は、コバルト60線源が201個に分散されて装着されており、ここから中心部に向かって放射線(ガンマ線)が照射されるしくみです。 ![]() | |||||
TOP
化学・放射線療法
各疾患の解説と治療
臨床試験関連情報
|