ガンマナイフ治療
大阪市立総合医療センター脳外科   岩井 謙育

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ガンマナイフの治療適応統計

 ガンマナイフは種々の頭蓋内の病気に使用できますが、病変の大きさと病変の数により治療適応は制限されます。すなわち3cm以上の病変では、周辺の脳組織に対する放射線障害の出現を考えますと厳密には治療適応はなく、さらに脳内の多発病変についても数個を越えるものには適応となりにくいと思われます。

■脳内の3cm以下の病変
■数個以内の病変

 現在までに当院でも約2500人の患者さんの治療を行ってきました。

その内訳をみていただければ、治療疾患の適応も理解していただけると思います。最も多いのは癌の脳転移であり、ついで出血やけいれん発作にて発症する脳動静脈奇形、良性腫瘍である髄膜腫、聴神経腫瘍に代表される神経鞘腫、さらに神経膠腫、下垂体腺腫、脳内出血やけいれん発作にて発症する海綿状血管腫、下垂体近傍に発生する頭蓋咽頭腫等であります。最近では顔面の痛みが症状である三叉神経痛に対しても、良好な治療成績が得られています。

ガンマナイフ症例1

 小児例(15歳以下)の患者さんに限って見てみますと、最も多いのは脳内出血やけいれん発作にて発症する脳動静脈奇形であり、ついで、神経膠腫、これはほとんどが、手術、化学療法、放射線治療後の再発、再増大であります。さらに胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫、けいれん発作にて発症する視床下部過誤腫、副鼻腔の悪性腫瘍である横紋筋肉腫、下垂体腺腫、鼻腔内の腫瘍である繊維性血管腫などであります

ガンマナイフ症例2
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