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白血病の治療の流れ
白血病で気をつけること
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白血病ってどんな治療をするの?診察や検査で白血病だとわかったら、さっそく治療をはじめないといけないよね。 治療して早く元気にならなきゃね!じゃあ、治療ってどうやるんだろう? だって白血病は血液の病気。血液は血管を通って体中のすみずみに走っているから、白血病細胞も体中に散らばっている。手術で悪いところだけを切って治すわけにはいかない。体中のすみずみに行き渡って、白血病細胞をやっつけてくれる治療がいるよね。それが、「化学療法」だよ。 化学療法は、おおまかに「入院してやる化学療法」と「外来通院してやる化学療法」とに分かれる。君たちの白血病の治療では、まず、「入院」して化学療法をやって、退院したら「外来通院」して化学療法を続けるのが普通なんだ。 治療スケジュール その他に治療はあるの?お薬を使う化学療法の他にも、放射線を使う放射線療法、っていうのがあるよ。放射線療法は、化学療法と組み合わせて使う。放射線っていうのは、目に見えない光のようなもので、それを当てると白血病細胞はやられてしまうんだ。たくさんのお薬を使って白血病細胞をやっつけた後に、他の人からもらった造血幹細胞(血液の赤ちゃん、種)を植える、移植療法というのもあるよ。 放射線療法も、移植療法も、化学療法を基本にして、君たち一人一人にあわせた一番いい組み合わせを考えていくんだ。 支持療法
支持療法というのは、化学療法がうまくいくように、体の調子を整えたり、バイ菌にかからないようにしたり、また、バイ菌が体に入って病気(感染症)になったらそれを治したり、輸血をしたりする治療のことだよ。白血球を増やす薬を注射したり、きれいな空気の出る装置に入ったりするのも、支持療法だよ。支持療法がしっかりできると、化学療法がうまくすすむんだ。
◆治療を通じて◆治療は長くなってしまう。その中で薬の副作用でしんどくなったり、検査を受けないといけなくて大変な時もあるだろう。そして、それ以上に、家族や友達と会えなかったり、今までの生活から離れてしまうことの不安もきっとあると思う。その中でお医者さん、看護師さん、薬剤師さん、院内学級の先生、入院で出会った友達や家族…たくさんの人が君の周りにいるって事を忘れないでほしい。みんな君と関わる方法はそれぞれ違うけど、君が病気に立ち向かえるように、そして少しでも治療中に笑顔で過ごせるようにっていう同じ思いのもとに、君のそばにいるんだ。だから体の調子が何かいつもと違うかなって感じた時や、わからないことがあって不安になった時には、気楽に周りの人に伝えたらいいんだよ。何にも一人で抱え込む必要はないんだからね。 |
