第1回小児がん脳腫瘍全国大会
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小児がん脳腫瘍全国大会 2008年8月3日

小児がん脳腫瘍全国大会2日目に開催された講座のトピックスです。
(各講座のコメントはボランティアレポーターの竹村さんから寄せられたものです)

講義DVDをご希望の方は、下記URLをご参照ください。

内視鏡手術−侵襲を少なく、かつ確実に  9:30〜

坂本 博昭先生(大阪市立総合医療センター 小児脳神経外科)
sakamoto 脳腫瘍と分かってから治療終了までの手順の中での内視鏡手術使用例を教えていただきました。内視鏡手術は本人の負担も少なく術後の回復も早いが、また限界もまたある。その利点・欠点・限界を十分知った上で的確な判断が必要となります。内視鏡での実際の治療例を写真等を交えながら解説していただきました。
 

外科手術のポイント−とるべきか、とらざるべきか  10:10〜

師田 信人先生(国立成育医療センター 脳神経外科)
morita〜とるべきか、とらざるべきか〜脳神経外科は常にその患者さんにとって最良の結果が出せるよう判断を求められている。脳という大切な部所であるからこそ、術後の患児の生活を視野に入れた手術の目的・治療のゴールを決め、判断を誤ってはいけないという中での治療の症例を術中・MRIの写真等を交え解説していただきました。
 

新しい放射線療法 11:10〜
  −がんに狙いを定める新技術(IMRT、定位照射、など)−

呉 隆進先生(医療法人新明会 都島放射線科クリニック)
oh 放射線治療の目標は癌にはたくさんの放射線を、正常組織には少ない放射線しかあたらないようにすることです。今までの放射線治療では2次元的な治療しかできず、当てたくない部位にもかかってしまう事がありましたが、3次元あるいは4次元的な放射線治療や最新技術であるIMRTではできる限り正常組織を避け、癌によりたくさんの放射線をあてることが可能になりました。その仕組みをわかりやすく解説していただきました。
 

長期フォローアップ 13:00〜
  −大人になった私、からだのことが少し心配−

岡田 恵子先生(大阪市立総合医療センター 小児血液腫瘍科)
okada 手術・放射線治療・化学療法の影響、晩期合併症などの発生をどのように長期的にフォローアップしていくかの問題点を提示。成人してから、患児が自身の治療内容や治療の記録を把握しておく必要性を語られました。
 

知っておきたい教育支援の仕組みと活用法 13:40〜

滝川 国芳先生(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)
takigawa 病弱教育の法改正があり平成19年より、それまでの特殊教育から特別支援教育へと転換し、どのような位置づけとなっているのかを説明。全国特別支援学校病弱教育校長会と国立特別支援教育総合研究所とが共同で作成した冊子「病気の子どもを理解するために」を紹介されました。HPからダウンロードできるので参加者の多くの方が案内のカードを持ち帰られました。
 

大阪府における高次脳機能障害支援普及事業について 14:40〜

大阪府障害者自立相談支援センター身体障害者支援課
osaka 平成18年より高次脳機能障害も障害と見なされるようになりました。大阪府でのリハビリテーション・福祉制度の利用・相談支援機関などの仕組みを解説していただき、これからの展望などを話されました。
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