14:00 〜 16:20 サイエンスホール
「障害者差別解消法と合理的配慮」(14:00〜14:30)
関西学院大学教育学部教授 丹羽 登氏(元文部科学省特別支援教育調査官)
「合理的配慮」については昨年度事業でも取り上げましたが、今年度からついに障害者差別解消法が施行されたことから、改めて丹羽先生に詳しくお話しいただきました。具体的にどのようなことが合理的配慮にあたるのか、またどのように学校側に必要な配慮を伝えていくのかをご説明いただきました。保護者の側からも、必要な配慮をしっかりと働きかけていくことが大切だそうです。
講演「いじめのない温かい学級をつくるクラス会議」(14:30〜15:30)
講師 森重裕二氏(高松市立古高松南小学校教諭)
1日目に岸見先生からお話しいただいたアドラー心理学の考え方を、実際に学校のクラスで活用するのが「クラス会議」です。アドラー心理学で重要とされている共同体感覚、つまり「クラスのみんなを信頼できる仲間として感じられる」ようになるためにはどうすればいいのかを、長年小学校でクラス会議を実践されている森重裕二先生からお話しいただきました。クラス会議は、みんなが輪になって「ありがとうみつけ」をしたり、議題について話し合うというとてもシンプルな内容ですが、10〜20分程度の短時間でも、続けていくことで子どもたちには非常に大きな変化が見られるそうです。講演では、実際のクラス会議の映像を交えながら、具体的にどのような議題を話し合っているかをわかりやすくお話ししていただきました。
パネル・ディスカッション「こころの合理的配慮とインクルーシブを考える」(15:40〜16:20)
丹羽先生や森重先生の講演内容を踏まえて、会場からは「クラス会議を学校で取り入れてもらうために、学校側にどう伝えたらいいのか」などの質問がありました。
また森重先生からは、クラス会議の考え方を家庭でも実践できる「家族会議」というものがあることをご紹介いただきました。