数年前、わが子に小児がんの診断が下り、先生から病気の説明を受けました。専門用語はほとんど分からない…ただ治る可能性はあるということ。やっとの思いで前を向けるようになったその日から、私たちの自主的な医療学習(そんな言葉は使わなかったけれど)が始まりました。1万円前後の専門書を何冊か買い、言葉の意味を調べながら、合間を縫ってちょっとずつ、でも大急ぎで、懸命に読みました。「この本にはこう書いてあるのになぜこんなことをするの? こうじゃないのかな?」という疑問をいだくこともありましたが、忙しそうな先生になかなか聞くことができませんでした。なんとしてでも子どもには最善の治療を受けさせたい、見落としていることはないだろうか…。そんな思いから、熱心に勉強し、医師に食い下がったお母さんもいました。効果があったのかどうかは分かりません。医師との関係が悪くなる人もいました。でも“可能性”を信じていましたので、とにかく皆もっともっと知りたかったのです。
あとで分かったことは、「本に載っている内容は2〜3年前のことである」「断片的な知識で判断するのは間違い」そして「情報に振り回されないよう体系的に知った上で理解する事が大切」ということです。
この「医療学習」は、こんなかつての私たちと同じ思いを抱くご家族のためにご用意いたしました。すぐれた実績のある医師の講義を受けてください。本当に大事なことを効率よく学んでください。体系的に理解してください。そして同じ思いをもつ親御さんたちと意見交換しましょう。このような思いから生まれた医療学習講座です。
また、このような小児がんでの医療学習の成果を踏まえ、成人がんにおいても医療学習を開始しています。がんと闘病する子どもたちの姿を見守ってきた私達エスビューローの経験は、必ずや成人の領域においても活かせる部分があるものと考えております。
どうぞ皆さま一緒に学んでゆきましょう。