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復学支援事業

復学ネット連絡帳とは

復学ネット連絡帳とは、小児がん患児が退院し、円滑な復学を実現できるように、関係者が配慮事項の申し送りや情報共有を図るためのWEBサイトです。

私どもは17年度サービス産業創出支援事業(多様な主体のネットワーク化による小児QOL向上事業プロジェクト)において復学に関するアンケート調査を実施したところ、円滑な復学の実現には2つのことが大切であると分かりました。

その2つとは「つながりの維持」(入院中)と「関係者の連携」(退院、復学 時)です。

「つながりの維持」とは入院してからもずっと学校およびクラスメイトとのつながりを維持することです。院内学級に転籍したとしても、患児は元の学校に復学することを目標に治療を受けているので、その気持ちを十分理解し、患児の様子をクラスに伝えたり、クラスメイトからのメッセージを患児に伝えたりすることが、患児の復帰したい、という気持ちにつながります。

もう1つの「関係者の連携」とは、病院の医師や院内学級の教師から「復学に際してどんなことに気をつけておくべきか」という配慮事項を学校の担任教諭や学年主任などの学校管理職に伝えること、そして少なくとも患児の保護者と担任教諭、病院の主治医、院内学級教諭の4者が連携し、必要な場合にコミュニケーションをとって患児を支えられる体制を整えることです。例えば「通院治療によって心配される症状を医師から事前に担任教諭に伝えておく」ことで、「翌日は無理をさせないで保健室で休ませる」といった適切な対応が取れるでしょう。そうした情報がないと「体育の時間に倒れて救急車を呼ぶ」ということになるかもしれません。このように医師と教育関係者が直接連携することはとても重要なのです。

こうした「関係者の連携」をこの復学ネット連絡帳で実現していただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

復学ネット連絡帳(復学支援フォーラム)の概要図

復学ネット連絡帳 医療学習を受講した患者保護者を中心に登録したメンバーのみ閲覧、投稿ができるフォーラムを設定。

メンバーが投稿すると、登録者全員に投稿があったことを通知するメールが配信される。

もし、このような試みが広がっていけばすごく有意義なことです。実際にこのフォーラムに参加しなくても学校の同僚などが参加していれば、そこを通じて少しずつ世間一般の理解も進んでいくことと思います。その上で、復学についてのマニュアル(すでに谷川先生が作成されていますが)の普及と義務化(語弊がありますが他に適切な言葉を思いつきません)を働きかけていく必要があると思います。すなわち、たまたま担任の教師が理解できない人であっても最低限が確保される必要があるからです。現状ではたまたまに左右されすぎています。

また、極めて個人的なやり取り以外は、たとえ事務的な連絡であってもできるだけこの場を利用した方がよいと思います。つまらなく思えることでも、他の人には実際の現場ではどのようなニーズがあるか分かるからです。

(大阪市立総合医療センター小児血液腫瘍科原純一)